明日は明日の風が吹く

無味無臭・人の記憶に残らないをモットーに人間関係の荒波をいきていく30も半ばを過ぎた私の鬱日記

不自由を強いる程夫婦がしんどくなった時はお互いの大変さに目をやろう

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男性がなかなかできない妻への寄り添い方 | パパラボ

・妊娠中の妻は好きだったお酒を飲めない。なので配慮して自分も飲まないようにする。
・妊娠して妻がジム通いできなくなった。自分だけいくのもなんだから今日はやめとこうかな。
・平日はお迎えや夕飯の時間には帰れない。とはいえ、子どもの相手をしなければいけない妻に気をつかって外食はなるべく避ける

・・みたいな、特にそれで妻が楽になるわけでもないものの、妻の状況を思いやり自分も配慮して行動する的なことです

というわけで妊娠&育児中の妻の不自由さに寄り添いたまえ夫よ。

という主張についての記事だったんですが

 

実際、そうやって豪語する奥さんに会ったことがあります。何人も何人も何人も。

夫が自分だけ好きなことをしている。

私は妊娠&出産で好きなこともできないのに!!

だから夫ももっと不自由であるべきだ!!!

 

って。

ウン。ああた、そうやって結構お高いランチしている時に旦那さんは働いているんだよね?いや、いいんだよ。夫婦なんて夫婦の数だけ形も違うものだしさ。でも、ゴルフ禁止!!とかするとウチの会社は出世できなくなる可能性高いよ?飲み会禁止!!も同様ね(彼女たちは本当にゴルフも飲み会も禁止していた)

とは思っても言えぬ。

 

思っても言わなかったのに夫が「ウチの妻はゴルフも飲み会も制限しない」と会社で言ってしまったがために旦那さん経由で聞いた奥様方から

「よくできた奥さん」という蔑称で呼ばれていたそうな私。

”大切にしてもらってないのね”という嘲笑いを添えて。

何年もあとで知っても凹むわ。小梅太夫呼ぶぞ。チックショーーーー。

 

夫婦の形は色々だからいいのだ。うちはうち。よそはよそ(落ち着け自分)

彼女たちは夫が不自由でいることによって自分が

”愛されている””大切にされている”って実感していたようではある。

それもまた人それぞれなんだろうけど

世界はそれを愛と呼ぶのかい??(呼ばないだろ?)

 

愛されてる実感が欲しい。から不自由を強いる。というアホ理論は置いておいて

(↑コレ私と仕事とどっちが大事!?的な臭いもするな。

正解:君が大事だから仕事をするんだよ)

 

何故夫に不自由を強いたくなるのだろう。

夫は黙って私の言うことに全て従うべし。という女王様と下僕プレイを日々の糧としているご夫婦はそっと除こう。そっと除いた時に

「こんなに不自由である私の方が夫よりも大変だ」という気持ちが強くて夫に不自由を強いてしまうのではないか。

 

「自分の方が大変だ」という幻想に囚われ始めると夫婦は上手くいかなくなる。

 

「大変な自分」中心に考えると相手が憎くてしょうがなくなる。ちょっとの不自由ぐらい強いたくもなる。それが当然の権利だとすら思ってしまう。だって私の方が大変だから。

 

確かに妊娠も出産も育児も大変だ。

でも仕事しながら育児する旦那さんだって大変なんだ。

妊娠中で辛い妻をいくら思いやっても代わりにはなれないと心痛める旦那さんだっているだろうに。

 

お互いがお互いに大変なんだ。

相手の大変さを思いやることができれば

私の不自由に寄り添え。なんて言えないと思う。

 

逆に夫が仕事でタイトな時に

君も不自由であるべきだ。って言われたらドン引きですよ。

 

記事の中で奥さんに不自由に寄り添って欲しいと言われた旦那さんは

奥さんの負担を軽くするべく家事などはやっていた様子。

 

物理的に奥さんの負担を軽くする以外に

奥さんの心に寄り添って不自由を強いられた旦那さんの心は

奥さんを愛する気持ちが削がれたりはしないものだろうか。

 

大丈夫なものなのか。

それもまた一つの産後クライシス。夫側からの産後クライシスになりそうな予感。

 

「男性がなかなかできない妻への寄り添い方」

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