個人的私信・コメント欄で大崎善生の「聖の青春」「将棋の子」をすすめて下さった方いらっしゃいますか?
この記事のコメント欄にて
大崎善生の「聖の青春」「将棋の子」をすすめて下さった方。
他にもすすめていただいた
・浅田次郎の天切り松シリーズ
も読んでみました。
浅田次郎はやはりエンターテイメント作家。歴史的に実在する人物に絡めた各話のクオリティが高く、夫にもすすめてみようと思いました。
唯川さんは女性のドロドロした所を切り取るのが上手く
「美容整形」という手を出したいような出せないような出したくないようなでも興味がある。というジャンルで5人の女性を地獄をこれでもかと描いていてゾクゾクしました。
面白かったです。すすめていただいてありがとうございました!
そして
この2点。素晴らしかったです。
新しいジャンルとして開拓したいのであれば
ノンフィクション系列もよいかもしれません。
とおっしゃっていただいておりましたが
普段ノンフィクションを読まないので
本当に新たな扉を開けた思いがしました。
ノンフィクションのイメージとして文章力が高くないイメージがあり
事実から自分で物語を組み立てるイメージしかなかったのですが
ここはさすが大崎善生さんと言わざるを得ません。
2002年 「パイロットフィッシュ」にて、第23回吉川英治文学新人賞を受賞
というわけでパイロットフィッシュとアジアンタムブルーは読んでいたのですが
綺麗な痛みを遠くから眺めている。とても美しい文章の書き手さん。ではあったのです。大崎さんは私の中で。ですからノンフィクションとしても読む前から文章力には間違いがなかったのですね。
そもそも、ノンフィクション物をあまり読まないので事実を伝えることに特化しているがために文章力には特化していないノンフィクション物というイメージが間違っているかもしれませんがここは個人の勝手なイメージで物を言っています。ごめんなさい。
というか文章力に優れた小説風のノンフィクション物があったら教えてください!!
そんな美しい文章の書き手としての大崎さんが
自分の身近にあった痛みをノンフィクションで書いた
「聖の青春」と「将棋の子」。
日本将棋連盟に就職して雑誌編集部で、『将棋年鑑』『将棋マガジン』『将棋世界』を手掛けた大崎さんが身近に見ていた天才将棋少年たちの行く末を書くわけですね「将棋の子」で。将棋しか知らなかったかつての天才少年たちの痛みを伴った行く末を。
「聖の青春」こちらは29歳で亡くなった将棋棋士村山聖の生涯を追ったノンフィクション小説。3月のライオンの二階堂くんのモデルですね。
↑二階堂くん
実際の村山さんのビジュアルが本当に二階堂くんでびっくり。
そしてその生涯に愕然とします。
重篤な病を持ちながら時には這うようにして対局に出向き
破竹の快進撃を続けそのキャラクターから皆に愛される村山聖。
その壮絶な生涯。
特に将棋に興味があるわけでもなく対局を見るわけでもなく
【将棋】橋本崇載(ハッシー)の伝説のインタビュー+その直後の羽生善治インタビュー - YouTube
カメラに向かってキメ顔のハッシ―ぐらいしか知らないよね。それも名前ぐらいしか。揺れてるしねインタビュー中。新婚さんいらっしゃいも真っ青の一言言い切り型。
そんな将棋オンチの私でも十分に楽しめた「聖の青春」と「将棋の子」
すすめて下さった方!
本当にありがとうございました!!
今度は
を読んでみようと思います。
【追記】
ちなみに
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2000年 「聖の青春」にて、第13回新潮学芸賞を受賞。
-
2001年 日本将棋連盟を退職。「将棋の子」にて、第23回講談社ノンフィクション賞を受賞