鵺を待ちながら
今回のエントリタイトルを見て
すぐにピンと来る方。尚且つ、若干の怒りと絶望と共に「ああ……!!」などと唸っていただける方は読書の偏向が同じ方かもしれません。
京極堂シリーズの次巻刊行予定「鵺の碑」を待ちながら。
姑獲鳥の夏から邪魅の雫まで読み返すこと3順目が終了した所です。
2順目も3順目も楽しめたのは
オチや大まかなトリックは憶えていても
詳細に至っては忘れてしまったらしい私の脳みそがお粗末なせいではなく
ひとえに京極夏彦の再読に耐えうる読ませる力量のせいである(いやほんとに!)
今うぶめと打って一発で姑獲鳥と出たのも
じゃみと打って一発で邪魅と出たのも驚いたけれども。
試しに他のタイトルも打ってみるよね。一応ね。
……鉄鼠。うわ出た。絡新婦。あれコレも出た。陰摩羅鬼。ひええ出たよ。
シリーズの次作に予定されております『鵺の碑』は、講談社ノベルスからではなく、他の出版社から、別な形で刊行されることになります。
ってのも、もう何年か前の話。
何故か百鬼夜行 陽には鵺の碑の登場人物が出てくるようですが。
『蛇帯』桜田登和子蛇が怖くてしかたがないホテルのメイド(『鵺の碑』 coming soon!)
登場人物紹介|京極 夏彦『定本 百鬼夜行 陰』『定本 百鬼夜行 陽』|文藝春秋|特設サイト
京極堂シリーズがいずれ行きつく未来として書かれた短編などもありますが
新作が読みたいんだよおぉぉぉぉ。
ずっと待っているんだよぉぉぉぉ。
鵺をぉぉぉぉ。鵺の碑を!!!!!
鵺を待ちながら
人が撲殺できる程の
分厚いノベルス版をもう3回も読み返しているんだよぉぉぉぉ。
あの小野主上ですら出版社を変えて十二国記完結に向かっているじゃないか。
綾辻さんの館シリーズは遅筆なれど完結に向かっているようなので急ぎません。
綾辻行人・小野不由美夫妻には焦らされ続けて、はや20年ほど。
ちゃんと次も出る、どんなに遅くても。というのがわかっていれば
焦らされるのは、もはやプレイの一環として楽しむことにしました。
他にも昔読んで続刊が出ず
続きを読むのを諦めていたシリーズが
ある日ふと完結していたりもして
私が高校生の頃夢中になって読んでいたグラスハートシリーズ。
30も半ばを過ぎて完結編が読めるとは!!
坂本くんの成長にうっかりキュン死にするとこでした。危ない。
キュン死にといえば、これも。
ときめきトゥナイト 真壁俊の事情 (りぼんマスコットコミックス)
- 作者: 池野恋
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/08/09
- メディア: コミック
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まさにときめきトゥナイト!!
永遠の王子様にして無口&不器用系クールキャラの元祖とも言うべき
真壁俊の内面を書いた物語。
まさにときめきトゥ(もういーよ。しかし凄いタイトル)
こちらはちゃんと完結していたので今になってまさかのボーナストラック的な。
かつて少女小説や少女漫画に胸をときめかせた(当時の言葉で2次元コンプレックスとも言う)今でいう非リア充少女がおばちゃんになった時に思いがけずにもらえたプレゼントみたいで上記2作品はとても嬉しかったです。
京極堂シリーズも、いつか新作と出会える日を夢見て。
次は同じくミステリつながりで
人物関係の相関図を頭の中で最確認しながら。
1作品1作品の外側にある大きな仕掛けを堪能しながら。
やっぱり今日もこれからも鵺を待っている。